【あらすじ】
19世紀末期、アメリカ東海岸のニュー・イングランド。
マリン婦人が経営する回転木馬で呼び込みとして働くビリーは、街の女性たちの間で噂の人気者。
ある日ビリーは、ジュリーと恋に落ちる。が、ビリーはマリン婦人の嫉妬により失業。二人は結婚し、ジュリーの叔母ネティの家に居候する。仕事も無く、いらだつビリーは、時折ジュリーに手を上げてしまう。
一方、ジュリーの親友キャリーは、漁師のスノウと婚約する。キャリーは、ビリーにスノウの元で働いてはどうかと提案するが、ビリーはそれが面白くなく、断る。
そんな折、水夫のジガーが、ビリーを誘惑する。バスコム綿工場の金を強奪しようと言うのだ。興味を示さなかったビリーだったが、ジュリーが妊娠したことを知ると、ジガーの誘いに乗ることにする。
ジガーとビリーは、工場経営者・バスコムを待ち伏せし、ナイフで襲う。しかし、二人の悪巧みはバスコムに見透かされていた。追い詰められたビリーは、ナイフを自分の胸に突き刺す。ジュリーが駆けつけるが、ビリーは息絶えてしまう。
天上世界に行ったビリーは、「やり残した何か」を解決するために、天上の裁判官から1度だけ地上に降りることを許される。彼の死後、地上ではすでに15年の月日が流れていた。顔も見たことのない我が子ルイーズは、父親のせいで、周囲の冷たい視線といじめに耐える孤独な少女となっていた。
現実を知ったビリーは、娘ルイーズを助けるため、地上へと降りて行く……。
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