【あらすじ】
作曲家である男は、自らの古い日記をもとに新しい作品を創ろうとする。
しかし日記が呼び起こしたのは、彼自身が一度は消そうとした思い出だった。
男は、双子が不吉なものと信じられている小さな村に、双子として生まれ、仲良く育った。
時は過ぎ青年となり、村のはずれに住む、自分は不器量と信じ込む少女ファデットと出会う。
秋祭りの日。愛を追うもの、愛に追われるもの、そして愛を奪われたものが交わる。
失意の男は軍に入隊し村を後にする。しかし戦火は故郷の村にも広がっていく。
「消えるのは、ぼくのはずだった…」
かつての苦しみを背負いつつ、妻子を得て生きて来た男の前に、鬼火たちが姿を見せる……
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